はじめに
「大画面で映画を楽しみたいけれど、設置場所に困る」「プロジェクターは魅力的だが、配線や価格が気になる」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。こうした悩みを解消し、誰もが気軽にホームシアター体験を享受できるよう、国内最大級のホームシアター専門店「アバック」が手掛けるブランド『ホームシアターファクトリー』から、画期的なスマートプロジェクター2機種が2025年8月に発売されました。アバックは1984年設立以来、オーディオ・ビジュアル製品の販売やホームシアターの設計・施工を通じて、日本のホームシアター文化を牽引してきた老舗企業です。彼らが「良質なホームシアター製品を適正価格で提供する」というコンセプトのもと立ち上げた『ホームシアターファクトリー』の製品は、その哲学を体現していると考えられます。本記事では、この注目の2機種、『CUBE(HF-VP05Q)』と『HF-VP10US』の魅力について詳しくご紹介します。

手のひらサイズのウルトラミニプロジェクター『CUBE』
まずご紹介するのは、その名の通り「CUBE(キューブ)」という愛称がぴったりのプロジェクターです。この製品を知ったとき、まず驚かされるのはそのサイズ感でしょう。高さ6cm、幅7.5cm、奥行7.7cmというコンパクトさに加え、重さはたった250g。まさに手のひらにすっぽり収まるサイズで、スマートフォンよりも軽いかもしれません。正直、「これで本当に大画面が映せるのだろうか」と半信半疑になるかもしれませんが、そこがこのCUBEの真骨頂です。

『CUBE』の主な特徴
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究極のポータビリティ
- 手のひらサイズ&超軽量: これほど小さいと、もはやプロジェクターというよりは「スマートガジェット」と呼ぶのが適切かもしれません。置き場所に困ることもなく、カバンに気軽にポンと入れてどこへでも持ち運べます。
- バッテリー内蔵でワイヤレス: 4800mAhの大容量バッテリーを搭載し、最長150分の連続駆動が可能です。これにより、映画一本程度であれば電源のない場所でも楽しむことができるでしょう。キャンプのテントの中、友達の家でのパーティー、あるいは寝室の壁など、使い方はまさに無限大に広がります。
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これ1台で完結するスマート機能
- Android13 OS搭載: これが非常に便利なポイントです。わざわざFire TV Stickなどの外部機器を接続しなくても、CUBE単体でYouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなどのストリーミングサービスを直接楽しむことができます。まさに「スマートプロジェクター」の名の通りです。
- Wi-Fi6&ミラーリング: 最新のWi-Fi6に対応しているため、ワイヤレスでも安定した高速通信が期待できます。さらに、DLNA、AirPlay、Miracastといったミラーリング機能にも対応しており、スマートフォンの画面をそのまま大画面に映し出すことができるため、写真や動画の共有、ゲームなどもみんなで楽しめるでしょう。
- 自動調整機能で手間いらず: 「オートフォーカス」と「オートキーストン(台形補正)」を搭載しているのは嬉しいポイントです。プロジェクターを動かしても、自動で映像のピントや歪みを調整してくれるため、難しい設定は一切不要です。「ポンと置いて、すぐに大画面!」という手軽さは、プロジェクター初心者にも優しい設計だと言えます。

『CUBE』の価格とコストパフォーマンス
市場想定売価は66,000円(税込)です。これだけのコンパクトさで、バッテリー駆動、Android OS内蔵、Wi-Fi6対応、そして自動調整機能まで備えていることを考えると、そのコストパフォーマンスは驚くべきものだと感じられます。手軽に大画面を楽しみたい方、どこへでも持ち運びたい方にとっては、まさに「買い」の一台となるのではないでしょうか。
『CUBE』の主な仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ディスプレイ | DLP(0.16 DMD) |
| 光源 | 4 color LED(Life time:20,000時間) |
| 出力解像度 | 1280 × 720P(16:9アスペクト) |
| 輝度 | 120ANSI ルーメン |
| 内蔵バッテリー | 3.7V 4800mAh (最長150分駆動) |
| 内蔵スピーカー | 2.2W ×1(モノラル) |
| 入力端子 | HDMI×1 / USB(Type-A)×1 / USB(Type-C)×1 |
| 出力端子 | 3.5mmヘッドホンジャック×1 |
| Wi-Fi | 2.4GHz/5GHz Dual Band(Wi-Fi6) |
| ミラーリング | DLNA、AirPlay、Miracast |
| 投射距離目安 | 40inch:1.1m / 60inch:1.5m / 80inch:2.1m |
| 本体寸法/重量 | 高さ6.0 × 幅7.5 × 奥行7.7(cm)/ 0.25Kg |
| 付属品 | 赤外線リモコン / 三脚 / キャリングケース / 電源アダプタ / USBケーブル |
壁際設置が可能な超短焦点プロジェクター『HF-VP10US』
次に紹介するのは、リビングでの常設や、より本格的な大画面体験を求める方に最適な『HF-VP10US』です。
プロジェクターといえば、壁からある程度の距離が必要なイメージがありますが、この『HF-VP10US』は常識を覆します。なんと、壁からわずか25.5cmの距離で100インチもの大画面を映し出すことができるのです。一般的なプロジェクターでは、100インチを映すのに3m以上離す必要があることを考えると、この省スペース性はまさに革命的と言えるでしょう。

『HF-VP10US』の主な特徴
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常識を覆すコンパクトな超短焦点
- 業界最小クラスの超コンパクト設計: 超短焦点プロジェクターは一般的に大型になりがちですが、この『HF-VP10US』は高さ6.8cm×幅30.9cm×奥行26.5cm、重さ1.85Kgと、驚くほどコンパクトです。このサイズであれば、リビングのAVラックの上に置いても邪魔になりにくく、部屋から部屋への移動も苦にならないでしょう。「手軽に持ち運べる超短焦点」という、新しいカテゴリーの製品と言えます。
- 設置場所の自由度が格段に向上: 壁のすぐそばに置けるため、人影が画面に映り込んだり、歩行の邪魔になったりする心配がありません。小さな子どもがいる家庭でも安心して設置できますし、賃貸物件で設置場所に制約がある方にも朗報となるでしょう。
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映画館レベルの圧倒的な映像美
- 高精細DMDパネルと3色レーザー光源: 映画館でも採用されているDLPシネマテクノロジーと、3色(R/G/B)レーザー光源を搭載しています。これにより、高精細かつ高コントラストな映像を実現していると考えられます。特に注目したいのは「黒浮きが少ない」という点です。プロジェクターで気になるのが、暗いシーンで黒が締まらずに白っぽく見えてしまう現象ですが、この機種であれば心配は少ないでしょう。メリハリの利いた、奥行き感のある映像で、映画やコンサートの臨場感を忠実に再現してくれると期待できます。
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快適なスマートホームシアター体験
- Android11 Smart OS搭載: 『CUBE』と同様に、Android OSを内蔵しています。外部再生機器がなくても、プロジェクター単体で各種ストリーミングサービスやYouTubeを楽しむことができます。
- Wi-Fi6&ステレオスピーカー: 最新のWi-Fi6で快適なストリーミング再生が可能です。さらに、5W×2のステレオスピーカーを内蔵しているため、これ一台でも十分迫力のあるサウンドが楽しめるでしょう。もちろん、お気に入りの外部スピーカーやサウンドバーに接続することも可能です。
- 自動調整機能も充実: オートフォーカスやオートキーストン(台形補正)機能も搭載されています。設置が簡単なだけでなく、映像調整の手間も省けるため、誰でもすぐに最高の映像体験をスタートできるはずです。

『HF-VP10US』の価格とコストパフォーマンス
市場想定売価は162,800円(税込)です。超短焦点プロジェクターは高価なモデルが多い中で、この機能とコンパクトさを兼ね備え、さらにこの価格設定は非常に競争力があると感じられます。リビングのテレビ代わりとして、あるいはセカンドルームの大画面として、手の届きやすい価格で導入できるのは大きな魅力となるでしょう。
『HF-VP10US』の主な仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ディスプレイ | DLP(0.23 DMD) |
| 光源 | 3色レーザー(Life time:30,000時間) |
| 出力解像度 | 1920 × 1080P(16:9アスペクト) |
| 輝度 | 650ANSI ルーメン |
| 内蔵スピーカー | 5W ×2(ステレオ) |
| 入力端子 | HDMI×1 / USB(Type-A)×1 / LAN×1 |
| 出力端子 | 3.5mmヘッドホンジャック×1 |
| Wi-Fi | 2.4GHz/5GHz Dual Band(Wi-Fi6) |
| ミラーリング | DLNA、Androidワイヤレスミラーリング、AirPlay、Miracast |
| 投射距離目安 | 80inch:17.5cm / 100inch:25.5cm / 120inch:33cm |
| 本体寸法/重量 | 高さ6.8 × 幅30.9 × 奥行18.6(cm)/ 1.85Kg |
| 付属品 | 赤外線リモコン / 電源ケーブル / 電源アダプタ / HDMIケーブル |
購入方法と販売チャネル
これら2つの魅力的なプロジェクターは、2025年8月より発売開始されています。購入は以下のホームシアターファクトリー公式サイトや、主要なオンラインストア、そしてアバックの直営店で可能です。実際に製品を見てみたい方は、直営店に足を運んでみるのも良いでしょう。
- 公式オンラインストア:https://www.avac.co.jp/buy/theater/
- アバックWEB-SHOP:https://www.avac.co.jp/buy/
- アバック直営店:https://corp.avac.co.jp/shop
- アバック楽天市場店:https://item.rakuten.co.jp/avac/hfvp05q/
- アバックYahoo!店:https://store.shopping.yahoo.co.jp/avac/
- アバック au PAY マーケット店:https://wowma.jp/user/62949934
※アバックamazon店でも近日中の発売を予定しています。
ホームシアターファクトリーの取り扱い店舗は全国に多数ありますので、お近くの店舗をチェックしてみてください。

まとめ
今回ご紹介した『CUBE』と『HF-VP10US』は、それぞれ異なる魅力を持っていますが、「ホームシアターをもっと身近に、もっと自由に」という共通のメッセージを感じられます。
『CUBE』は、その究極のポータビリティで、「いつでもどこでも自分だけの映画館」という新しい体験を提供してくれるでしょう。一方、『HF-VP10US』は、超短焦点という特性で、「設置場所に困らない大画面ホームシアター」という、これまで諦めていた夢を叶えてくれると考えられます。
プロジェクターの進化は止まりません。かつては専門的で大掛かりなものだったホームシアターが、手のひらサイズになったり、壁際に置くだけで実現したりと、どんどん身近になっています。あなたのライフスタイルに合わせた一台を選び、大画面の感動を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。